女子グループが苦手と感じるアナタ。
ASD傾向の女子が女子グループで生きづらさを抱えやすい理由を状況、問題点、生きやすくなるヒントを当事者視点でまとめました!
1. 暗黙の共感・同調の空気

- 会話の中で「とりあえず共感してあげる」というルールがわかりにくい
- 感情の共有よりも事実や解決策を優先してしまい、冷たく見られる
- 相手の気持ちを読むより自分の感じたことをストレートに言ってしまう
例:友達が仕事の愚痴を話してきた時「それは◯◯すればいいんじゃない?」と解決案を出してしまい「慰めてほしかったのに」と距離を置かれる。
会話が質疑応答になりがち
愚痴や悩み相談は解決するために話していると思っているので、良かれと思ってアドバイスをしてしまう
ASD傾向の人にとって雑談とは?
女子グループ特有の解決求めてない雑談が無意味な時間に感じられる。
女子の雑談 対応方法正解は?
女子は気持ちを共感し合うことで仲間意識を深める※心に思って無くても共感しているように見せることが重要!
親身なアドバイスや正論、解決策ではなく共感をしてあげることが大切
女子なのに女子じゃないかもと感じたことありませんか?

2. 女子グループ内の細かい人間関係

- 女子同士の序列や派閥、立ち位置の変化についていけない
- 仲間内の暗黙ルール(LINEの返信スピード、既読タイミング、休憩中の座る位置など)が苦手
- 表面的な笑顔や社交辞令の使い分けが難しい
例:LINEグループで会話をしている時にテンポよく返信できない。
席順が決まってないから好きな場所に座ったら、先輩がいつも座っている場所だった。
褒めてくれたと思っていたけど実は嫌味を言われていたことに気付けない。
みんなで足並みを揃えるようなことに価値を見いだせない、苦手。
常に気を使うから疲弊しやすい
仲間内のルールを自然と理解できないことが多く努力を強いられる
自分のこだわりの強さと白黒思考を抑制しなければいけないことがしばしばある
意地悪コミュニケーション
悪口で仲間意識を高めることについていけない
女子グループ内の悪口は建前だけの場合もあり、女子の裏表についていけず振り回されたり、信頼関係を構築しにくく”友達”という概念もよくわからなくなりがち。
定型女子の行動をメタ認知できる本

ASD傾向の人が人間関係で大切にしていること
表面上の適当な付き合いが難しいので、絶対的に信用できる人なのか?を基準にする傾向がある。
女子グループに所属したいなら、まず見た目を寄せる
女子は外見、持ち物で自分に似た要素がある人を仲間にしたいと感じやすい
コスメ、ファッション、アイドル、流行についてアンテナを張り巡らす
共感すること以外に情報交換も好きなのでネタに困らないようにする
社交辞令や建前を本気で受け止めずに上手い返し方を見つけておく
3. 興味・価値観のずれ

- 流行ファッションやコスメ、芸能人の話題に関心を持ちにくい
- 「共感のための話題」に興味が湧かず、自分の趣味の話ばかりしてしまう
- 恋愛や結婚に興味が薄い
例:みんなで流行りのコスメの話をしている中、みんなが知らない自分の趣味の話をしてしまう。
みんなで恋愛話をして盛り上がっているけど自分は興味がなくて疎外感を感じる。
みんなで趣味の話題になった時に自分だけ長尺でマシンガントークしてしまう。
女子の中のマイノリティになりやすい
女子という属性に自然とリンクできないため
女子属性を感じにくい
男子といるほうが自然な自分でいられるため性別属性がわからなくなる
性別属性や性別的に期待される役割をを認識しずらい
ASD傾向の人は興味の偏りが狭く深い
みんなと共通の興味があっても自分が好きなものへのこだわりや研究熱心さからオタク化する傾向があり周りがついていけなくなる。
今話題になっている情報を広く浅く集める
多数派の人は「みんなが興味持つから自分も興味を持つ」パターンが多い
相手が好きなものに興味を示したり褒めることがコミュニケーションの第一歩
ASD傾向女子に特化したライフステージ別のケーススタディ

4. 感覚過敏や身体的なハードル

- 香水や化粧品の匂いに敏感(食べ物も同様)
- 人混みやショッピングモールの雑音がしんどい
- 試着やメイクの感触が苦手(食べ物も同様)
例:人混みでの人酔いや多方向から聞こえる音に疲弊しやすい。
強い匂いや独特な食感の食べ物に敏感。
生理痛は強く感じるが、尿意には鈍感。
空腹はすぐ感じるが、喉の乾きに鈍感。
思春期の身体変化を違和として強く感じる。
感覚バランスの悪さのせいで疲弊しやすい
感覚過敏と鈍麻が共存しているので、自分の身体のことなのに自分で把握しずらい
感覚がアンバランスなので多数の人が感じない僅かな違和感に気づきやすい
ASD傾向の人を生きづらくする感覚
多数派との感覚過敏と鈍麻のズレからくる
「普通気にならないことが気になる」
「普通気づくことが気付けない」
このことが普段の生活に与えるストレスと疲弊は計り知れない。
自分に合う方法を模索する
感覚過敏や鈍麻の深刻具合も人により異なるので、痛み止めなど市販薬で対応できるものは活用
音や匂いはマスクやイヤホンなどで対策
自分の感覚で気付けないことは欲求と関係なくルーチンに組み込んで習慣にする
5. 「女子らしさ」のプレッシャー

- 愛想笑いや気配りを求められるのが苦痛
- 「かわいく見せる」より「快適に過ごす」ことを優先してしまう
- 服装・髪型・メイクへの周囲の期待が負担になる
例:結婚式の二次会でドレスやヒールを履きたくないけど何を着ればいいかわからない
中学、高校の制服にスラックスがないのでスカートを履いて学校に行くのが無理
親戚の集まりで女性がやらなければいけない役割があるけど納得がいかない
なぜ女性らしくいないといけないの?
自分の外見を美しく、可愛く見せることにあまり興味がない。
多数派が好むものに興味がなく、個性的、独特なものを好む傾向があるため一般的な女子の感覚とズレがある。
ASD傾向があると周囲の期待より自分の意思を優先しがち
ASD傾向があると自分がNOと思ったら一切妥協できないタイプが多い。
周囲の期待に無理に答えなくてもいい
自分が過度にストレスを抱えるような我慢をして女性らしくいる必要はない。
Amazonで一番評価が高いASD女子に役立つ書籍

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【要約】女子の人間関係【水島広子】
【要約】なぜ女はこんなことで怒るのか【神崎桃子】
まとめ
- ASD傾向の女性は、定型女性の「共感・同調の文化」に馴染めないことが多い
- 「女子らしさ」や人間関係の暗黙ルールに適応するより、自分の感覚や興味を優先しがち
- その結果、「変わってる」「女らしくない」と言われてしまうことがある
多数派の女子から浮いた存在になりがち。
それをカバーするために努力やストレスを抱えてしまいやすい。
女子グループに居続けたいならば、多少の擬態化は必要。
経験や年齢を重ねることで気づいたり、対応出来たり、状況が緩和していく傾向がある。