女子グループが苦手と感じるアナタ。
この記事では、ASD傾向の女子が女子グループで生きづらさを抱えやすい理由、状況、問題点、生きやすくなるヒントを当事者視点で解説!
暗黙の共感・同調の空気が苦手

- 会話の中で「とりあえず共感してあげる」というルールがわかりにくい。
- 感情の共有よりも事実や解決策を優先してしまい、冷たく見られる。
- 相手の気持ちを読むより自分の感じたことをストレートに言ってしまう。
女子から嫌われてしまう事例
友達が仕事の愚痴を話してきた時「それは◯◯すればいいんじゃない?」と解決案を出してしまい「慰めてほしかったのに」と距離を置かれる。
友達が「かわいくない?これ!」に対して悪気はなく自分の正直な気持ちで「私は好きじゃないかなー」と返答してしまう。
会話が質疑応答になりがち
愚痴や悩み相談は解決するために話していると思っているので、良かれと思ってアドバイスをしてしまう。
ASD傾向の人にとって雑談とは?
女子グループ特有の解決求めてない雑談が無意味な時間に感じられる。
女子の雑談 対応の正解はコレをするだけ!
女子は気持ちを共感し合うことで仲間意識を深める※心に思って無くても共感しているように見せることが重要!
親身なアドバイスや正論、解決策ではなくまず、共感をしてあげることが重要!
女子グループ内の細かい人間関係に気付けない

- 女子同士の序列や派閥、立ち位置の変化についていけない。
- 仲間内の暗黙ルール(LINEの返信スピード、既読タイミング、休憩中の座る位置など)が苦手。
- 表面的な笑顔や社交辞令の使い分けが難しい。
女子に馴染めない事例
LINEグループで会話をしている時にテンポよく返信できない。
席順が決まってないから好きな場所に座ったら、先輩がいつも座っている場所だった。
褒めてくれたと思っていたけど実は嫌味を言われていたことに気付けない。
みんなで足並みを揃えるようなことに価値を見いだせないため一人浮きがち。
常に気を使うから疲弊しやすい
仲間内のルールを自然と理解できないことが多く努力を強いられる。
自分のこだわりの強さと白黒思考を抑制しなければいけないことがしばしばある。
意地悪コミュニケーションが苦手
そもそも女子の感覚とのズレから気持ちの共有がしずらい。
女子グループ内の悪口は仲間確認の建前だけの場合もあり、女子の裏表についていけず振り回されたり、人間不信になりがち。
女子同士の裏表のある”友達”という概念もよくわからない。
定型女子の行動をメタ認知できる本
ASD傾向の人が人間関係で大切にしていること
表面上の適当な付き合いが難しいので、自分に真剣に向き合ってくれる人。絶対的に信用できる人(1人)に執着することもある。
女子グループに入るならコレを意識する!
女子はまず外見、持ち物で自分に似た要素がある人に共感を感じやすい。
コスメ、ファッション、アイドル、一般的な流行について認識しておく。
情報交換も好きなので、”他人の好き”に興味をもつようにする。
社交辞令や建前を本気で受け止めずに上手い返し方を見つけておく。
興味・価値観が違う

- 流行ファッションやコスメ、芸能人の話題に関心を持ちにくい。
- 「共感のための話題」に興味が湧かず、自分の趣味の話ばかりしてしまう。
- 恋愛や結婚に興味が薄い。
女子に馴染めない事例
みんなで流行りのコスメの話をしている中、みんなが知らない自分の趣味の話をしてしまう。
みんなで恋愛話をして盛り上がっているけど自分は興味がなくて疎外感を感じる。
みんなで趣味の話題になった時に自分だけ長尺でマシンガントークしてしまう。
女子の中のマイノリティになりやすい
女子という属性に自然とリンクできないため
女子属性を感じにくい
男子といるほうが自然な自分でいられるため性別属性がわからなくなる
性別属性や性別的に期待される役割をを認識しずらい
ASD傾向の人は興味の偏りが狭く深い
みんなと共通の興味があっても自分が好きなものへのこだわりや研究熱心さからオタク化する傾向があり周りがついていけなくなる。
相手に興味持ってるように見える裏技
多数派女子は「みんなが興味持つから自分も興味を持つ」パターンが多く、ASD傾向女子の自発的な興味の持ち方と根本が違う。
「相手が好きなものを見つけるゲーム」のような感覚で会話をすると苦になりにくい。
自分が知らない話題は終わらせずに、相手に質問して掘り下げ&広げる。
建前の褒めではなくて相手が楽しそうなことに対して”いいね”の意味合いで褒めると無理がない。
ASD傾向女子に特化したライフステージ別のケーススタディ
感覚過敏や身体的なハードルがある

- 香水や化粧品の匂いに敏感(食べ物も同様)
- 人混みやショッピングモールの雑音がしんどい
- 試着やメイクの感触が苦手(食べ物も同様)
そもそも生きづらい要素が多め
人混みでの人酔いや乗り物酔いしやすい。
強い匂いや独特な食感の食べ物に敏感。
生理痛は強く感じるが、尿意には鈍感。
空腹はすぐ感じるが、喉の乾きに鈍感。
映画の重低音や苦手な音がある。
階段の上り下りが苦手。
思春期の身体変化を違和として強く感じる。
感覚バランスの悪さのせいで疲弊しやすい
感覚過敏と鈍麻が共存しているので、自分の身体のことなのに自分で把握しずらい
感覚がアンバランスなので多数の人が感じない僅かな違和感に気づきやすい
ASD傾向の人を生きづらくする感覚
多数派との感覚過敏と鈍麻のズレからくる
「普通気にならないことが気になる」
「普通気づくことが気付けない」
このことが普段の生活に与えるストレスと疲弊は計り知れない。
身体的な負の要素を取り除くには?
感覚過敏や鈍麻の感じ方や深刻具合は人により異なるので、自分に合う方法を模索していくしかない。
痛み止めなど市販薬で対応できるものは常備して活用する。
音や匂いには、マスクやイヤホンなどで対策する。
自分の感覚で気付けないことは欲求と関係なくルーチンに組み込んで習慣にする。
睡眠や休息をしっかり確保して物理的に身体の負担をリセットする。
「女子らしさ」にプレッシャーを感じる

- 愛想笑いや気配りを求められるのが苦痛
- 「かわいく見せる」より「快適に過ごす」ことを優先してしまう
- 服装・髪型・メイクへの周囲の期待が負担になる
女性性が受け入れられず、しんどい
結婚式の二次会でドレスやヒールを履きたくないけど何を着ればいいかわからない。
制服にスラックスがない場合、スカートを履いて学校に行くのが無理。
親戚の集まりで女性がやらなければいけない役割や結婚、子供の話題になるのが重荷。
なぜ女性らしくいないといけないの?
自分の外見を美しく、可愛く見せることにあまり興味がない。
多数派が好むものに興味がなく、個性的、独特なものを好む傾向があるため一般的な女子の感覚とズレがある。
ASD傾向があると周囲の期待より自分の意思を優先しがち
お気に入りのハンカチや服などがあると同じものばかり使ったり、着てしまう。
→他人からどう思われるかよりも自分の気持を優先する傾向が強い。
「同じハンカチずっと使ってるな?」
「他に服持ってないのかな?」
客観的に自分の行動を見れない、気づけない。
自分が”女子”なのか疑問を持ったことある?
ASD傾向が強いと、上記のような様々な理由から”多数派の女子”との共通点を見つけることが難しく、
身体的な要素以外に「自分が女子だ」と感じたり、認識しづらくなります。
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ASD女子は男っぽい?
自分は「女ではないんじゃないか」「男かもしれない」と思ったことはありませんか?
ASD傾向がある女子はその特徴から男子っぽい要素が強くなりがちな傾向があります。
もちろん、男子の場合も似たようなことが起きる可能性があります。
もちろんASD傾向がある人すべてに性別違和があるわけではありません。
ASD傾向があることで同性属性から外れやすいということが引き金になり、
服装、ジェンダー表現に執着、こだわりがある人、環境など様々な要素が絡み合い、
その条件が揃う人は性別違和を抱きやすくなると考えられます。
自分の性別に疑問を持ったことある?

「女子の人間関係」お役立ち動画まとめ
性別違和は無くても女子に馴染めないこともある
【発達障害】なぜ友達ができなかったのか考えてみた結果・・・【ASD/アスペルガー】
ASD大人女子の過去の実体験談
ASD女性はガールズトークが苦手?
話題の書籍をサクッと解説
【要約】女子の人間関係【水島広子】
【要約】なぜ女はこんなことで怒るのか【神崎桃子】
まとめ
- ASD傾向の女性は、定型女性の「共感・同調の文化」に馴染めないことが多い
- 「女子らしさ」や人間関係の暗黙ルールに適応するより、自分の感覚や興味を優先しがち
- その結果、「変わってる」「女らしくない」と言われてしまうことがある
多数派の女子から浮いた存在になりがち。
それをカバーするために努力やストレスを抱えてしまいやすい。
女子グループに居続けたいならば、多少の擬態化は必要。
経験や年齢を重ねることで気づいたり、対応出来たり、状況が緩和していく傾向がある。
