
”男性にも女性にも属していないと感じる”
自分はノンバイナリーかもしれない
本当にノンバイナリーなのか確かめたい
【nonbinary】ノンバイナリーとは?

男女の枠に当てはまらない。
性別=自分な人。
日本でノンバイナリーが知られたきっかけ
2019年にサム・スミスさんが「ノンバイナリー」であるとカミングアウトしたことをきっかけに知った人も多いはず。
その後、2021年に宇多田ヒカルさんがノンバイナリーであると発言して日本での認知度にかなり影響したと考えられます。
「Xジェンダー」とのちがいは?
「Xジェンダー」は日本限定
Xジェンダーは男女基準の性別から自分が性別をどう感じるのか?と考えるため
MTX…男からXジェンダー
FTX…女からXジェンダー
という表記の仕方もある。
もちろん自分の中の”女が3で男が7”とか、完全にど”ちらでもなくて中性”とか、”日によって男と女を行き来する”というように不定性があるのはノンバイナリーも同じです。
日本のXジェンダーいつから?
1990年代後半頃から「Xジェンダー」という独自のワードが使われるようになります。
海外でパスポートに男性でも女性でもない性別として「X」が採用されたことが元でネタ説もありますが、
それ以前に、日本独自の背景を元にトランスジェンダーのサブグループとして、
MTX/FTX/XTX/MTFTXが存在していたことが「X-Jendā の紹介:日本における新しい性同一性の検討」という論文で紹介されています。
その後「Xジェンダー」はネット掲示板、SNSの普及でネット界隈の人を中心に認知度が上がっていきます。
ノンバイナリーを深堀り
より詳しい書籍のまとめ記事


「ノンバイナリー」めんどくさい?
「ノンバイナリー」を自認している人は他者から
意味がわからない。厨ニ病。思い込み。など言われがちです。
その理由として、本人が認識する場合と無意識の場合どちらもありますが、
他の人は気づかなかったり深く考えない部分でも、
性別違和が原因でこだわらずにいられない部分があるのではしょうか?

見た目を表現するのがめんどくさい? Gender Expression
I LOVE ”自分らしさ”
性別が二元的ではないため、自分がどういう人なのかを外見で表現しようとしたり、
性別に囚われないからこそ、自由に組み合わせて自分らしさを表現する。
こだわりが強すぎる=めんどくさい
アパレルは性別問わず、自分らしく。
男っぽい格好でも男になりたいワケじゃない。
女っぽい格好でも女になりたいわけじゃない。
髪型も性別関係なく自分らしさで決める。
アクセサリー、メイクも自分の表現の一部。
自分らしくない服装を着ることは苦痛。
※もちろん、これに当てはまらない場合もあります。
note Little Autmn
身体が女性で、女性の格好をしていても、自分が「ノンバイナリー」だと思っていい:女性の「振り」をして生きる感覚
一人称がめんどくさい?「Pronoun」問題
自分のことを何と呼ぶのか?そんな他の人からしたら気にもとめないことが大問題です。
代名詞問題
英語圏のノンバイナリーの方は、他人が自分を呼ぶ時の代名詞を「he」「she」ではなく「they 」と呼んで欲しいと聞きます。
見た目で相手が判断して「he」「she」と呼ぶわけなのですから尚更のこと見た目のジェンダー表現が重要と感じるかもしれません。
敬称をつける際に男性には
「Mr.」女性には「Ms.」を使用しますが、ノンバイナリーの人には「Mx.」を使用することができます。
日本の「〇〇さん」は性別選ばない!
日本では相手を〇〇さんと名前で呼ぶことが殆どで「彼」「彼女」を使う時はお付き合いしている人に対して〇〇の彼女or彼氏というような使い方をするイメージしか無いかもしれません。
子供の時は自分のことを男子は「僕」「オレ」女子は「わたし」のように性別によって一人称が異なります。
社会人になれば、男性女性問わずビジネスシーンでは自分のことは「私」というのが一般的です。
プライベートで便利なのはやはり「自分」かもしれません。
ちなみに、昭和生まれの私の子ども時代「オレ」と言いたい気持ちはありましたが、
外見を男の子に寄せても周囲は私が女以外の何物でもないと思っていることはわかっていたので”完全な男じゃない自分”が「オレ」を使うのは子どもながらに痛いと理解していて
「自分」と言ってる時期がありました。今で言う「ウチ」みたいな感じですね。
様々なバリエ−ションがめんどくさい?
アイデンティティが複雑
「ノンバイナリーの見た目、行動、方法は 1 つではない」ので、
ノンバイナリーは男女の枠に自分を当てはめない人々の居場所的ラベルなので、様々なアイデンティティを持つ人が集まります。
①自分の性別の一部に他の性別が存在していると感じる。

デミジェンダー とは?
自分のジェンダーを完全には自認できないが、なんとなくそうだと思える。
自認の強さはグラデーションでハッキリしていないこともある。
身体と心の性自認に違和を感じるほどではないレベル。
もっとくわしく!
●自分の性別の感じ方
デミボーイは自分は部分的に、あるいは時々、など完全にではないが男なのかもしれないと感じる。
デミマン、デミメール、デミガイという場合もあります。
デミガールは自分は部分的に、あるいは時々、など完全にではないが女なのかもしれないと感じる。
デミウーマン、デミレディ、デミフィメール、デミギャルという場合もあります。
②2つの性別が自分の中に存在していると感じる。

バイジェンダー とは?
2つのジェンダーが自分に存在している人。
両方のジェンダーを同時にor交互に感じる。
2つのジェンダーのバランスが平等である必要はありません。
もっとくわしく!
●ジェンダー表現
自分のジェンダーを表現するのに男性的な要素と女性的な要素を組み合わせることがあります。
たとえば、服装やヘアスタイル、メイクなど、伝統的な男性や女性のステレオタイプに縛られず、個々の好みやアイデンティティに応じた表現をすることがあります。
●自分の性別の感じ方
ジェンダーアイデンティティが時間や状況によって変動することがあります。
一日中で異なるジェンダー表現をすることや、ある時期には男性的なアイデンティティを感じ、別の時期には女性的なアイデンティティを感じることがあります。
●生きづらさ
ジェンダーを男性と女性の二元軸で考えることに対して、適応性や一致を感じにくい傾向があります。
代わりに、ジェンダーをグラデーションのように行きすることがより自然であったり、
性別の境界線を超えたアイデンティティを持つことがあります。
③男性+女性、さらにそれ意外の性別も自分の中に存在していると感じる。

トライジェンダー とは?
3つのジェンダーが自分に存在している人。
3つのジェンダーを同時にorその中で変化していくように感じる。
3つのジェンダーバランスは平等である必要はない。
もっとくわしく!
●ジェンダー表現
自分自身のジェンダーアイデンティティを男性、女性、さらに男性でも女性でもないジェンダーのいずれか、またはそれらの組み合わせとして表現します。
●個人差がある
一人ひとり異なる経験やアイデンティティを持っています。
それぞれが自分自身のジェンダーアイデンティティを個々に表現しています。
●自分の性別の感じ方
自分自身のジェンダーアイデンティティが時間とともに変化する場合があります。
時には男性として、時には女性として、
そして時にはそれ以外のジェンダーとして自分を認識することがあります。
④4つ以上の性別が自分の中に存在していると感じる。

マルチジェンダー/ポリジェンダー とは?
複数のジェンダー・アイデンティティが存在している人。
もっとくわしく!
●自分の性別の感じ方
ジェンダーアイデンティティが多様であり、時間とともに変化することもあります。
様々なジェンダーアイデンティティを自分の一部として認識し、表現することがあります。
●ジェンダー体験
ジェンダーを単一の男性や女性という二元的な概念ではなく、
色が混ざりながら変化するような感覚で性別を認識することができます。
⑤自分の中で男性or女性と感じる日が日によって異なる。

ジェンダー・フルイド とは?
ジェンダーが流動的である人のこと。
自分の性別を特定、定義できるものではない。
もっとくわしく!
●自分の性別の感じ方
自分の性別アイデンティティが固定的なものではなく、
時間や状況によって変動することを感じます。
●ジェンダー表現
伝統的な男性や女性の性別表現に固執せず、
自分の個性や感じ方で多様なジェンダー表現をすることがあります。
男性的な要素と女性的な要素を組み合わせたり、多様性のある表現を好みます。
●自分の性別の感じ方
自分の性別アイデンティティが固定的なものではなく、
時間や状況によって変動することを感じます。
●ジェンダー表現
伝統的な男性や女性の性別表現に固執せず、
自分の個性や感じ方で多様なジェンダー表現をすることがあります。
男性的な要素と女性的な要素を組み合わせたり、多様性のある表現を好みます。
ジェンダー・フラックス とは?
ジェンダーが一つに固定されてない。
人によっては時間や場所によって変わることを表現する言葉です。
例えば、ある人は一つのジェンダーに近い感じを持ったり、別の時にはまた違うジェンダーに近い感じを持つことがあります。
想像してみてください。
あなたが今、男の子や女の子として自分を感じているとします。
しかし、時間が経つにつれて、ある日は男の子として感じることができないで、別の日には女の子として感じることがあります。
それは、あなたのジェンダーが変動していることを意味します。
⑥性別がない。あるいは、中性的。男性・女性どちらの性別にも属さない。
Aジェンダー / エイジェンダー とは?
性別が無いという感覚を表す
ジェンダーフリー、ジェンダーレス、ノンジェンダー
これらを包括する「Aジェンダー」
ジェンダーフリー、ジェンダーレスはジェンダー・アイデンティティではなく、
ファッション関係のジャンルのラベルとして使われます。
もっとくわしく!
●自分の性別の感じ方
男性、女性のどちらにも属していないと感じる。
性別というものが存在しないと考える。
●ジェンダー表現
性別に関しての執着が無いため、性別をファッションやヘアスタイルなど見た目でわかるもので表現することを好まないことが多い。
ニュートロワ(第三の性) とは?
●自分の性別の感じ方
男性、女性、中性のどれでもないと感じる。
今までにない第三の性を感じる。
トランスジェンダーであると自認する人もいる。
●ジェンダー表現
性別を特徴づけることを避けたいと思う傾向があるため、男性か女性の特性を表してしまっている自らの体に不快感を持っている人もいる。
ニュートロワ vs アジェンダー
この2つのワードは、同じと考える人と、違うと考える人がいます。
アジェンダーは性別がまったくないという感覚であるのに対し、
ニュートロワは性自認を持つ感覚があるがそれは第3の性という概念。
①〜⑥のなかに近い考えがない方はこちら
この記事ではノンバイナリーの大きな枠組みの小さいマイクロラベルの属性を探すことができるテストでしたが、
性自認全般についての診断テストもありますので、こちらがピンとこなかった方はぜひチェックしてみてくださいね!

自分をラベリングするメリット
※ある状態から、更に高度な状態へ飛躍すること。
「ラベル」は他人には見えない
「ラベリング」は”ゴール”じゃない?
特に性別に違和感を持つ人は生きづらさを感じる場面が多い可能性があります。
自分が生きていく生活の中で快適に過ごす方法や手段を見つけることが重要だと感じませんか?
ラベリングする意味がなくなる状態が本当のゴールかもしれません。
自分の人生をどう生きていくのか?が大切になっていくわけです。
ジェンダー・アイデンティティとは?
「ジェンダー」 とは?
男らしさ。女らしさ。
例えば、男は仕事。女は家庭。男は泣くな!女性らしくしなさい!など。
ジェンダーのバリエーション
一般的には男性と女性という二つの性別がありますが、ジェンダーはその性別の枠組みを超えて、多様性※を持っています。
「ジェンダー・アイデンティティ」とは?
日本には存在しなかった概念
わかりやすく!
自分がどのジェンダーに属するか、自分がどのような性別を感じるかを表します。
生物学的な性別と一致することを望む人もいれば、性別に関係なく自由なジェンダーアイデンティティを持つ人もいます。
ジェンダーは多様性があり、男性や女性の二元的な分類にとらわれない様々な表現が存在します。
ノンバイナリーの独り言
最期までお読み頂きありがとうございました!
自分がノンバイナリーなのか情報収集していて混乱したのはノンバイナリーの解釈の難しさです。
Xジェンダーの概念の方が理解しやすい理由は男女の性別という存在している性別を基準にしている点。
ノンバイナリーは身体的性別以外に「男女二元論ではない性自認」という概念が存在しているという点。
性自認に関する日本の認知度はまだ低く「ノンバイナリー」「Xジェンダー」は当事者だけが知っている状態です。
このサイトを作り始めた時はその認知度や理解を深めたいという思いが強かったですが、調べていくうちに”ラベルを見つけたその先”についての記事を書いていこうと計画中です。
オススメ海外サイト LGBTQ+wiki