基本のLGBTわからない人向け解説

セクシュアル・マイノリティ(セクマイ)ってなに?
日本語でいうところの性的少数者=LGBT
この「性的」には2つの意味があります。
そもそもこの世界は、
①身体的性別と性自認が一致している
②異性を愛することが普通であり常識
という性に対する考えが前提としてあります。
つまり・・・
1つ目に。性別は・・・
”男の体”で生まれ、
自分を「男」と認識している「男」がいて。
”女の体”で生まれ、
自分を「女」と認識している「女」がいる。
性別2元論で考えられている。
2つ目に。性的指向というものは・・・
男は女を、女は男を、愛することが
普通で常識であるという概念しかなかった。
LGB「レズゲイバイセクシュアル」
女性に性的魅力を感じる女(L)
男性に性的魅力を感じる男(G)
男性にも女性にも恋愛感情を抱く
バイセクシュアル(B)両性愛者
T「トランスジェンダー」
性自認と身体の性別が一致しない人
「FTM」femme to men
トランス男性
=女性の身体で生まれた男性を自認する人
「MTF」men to femme
トランス女性
=男性の身体で生まれた女性を自認する人
自分も少数派?そんなアナタはこちら

LGBTQ+とLGBT 何がちがうの?

Q+には多くのマイノリティが含まれている
性的マイノリティ用語がわかるサイト
LGBTQ+ Wikiへようこそ! https://lgbtq.fandom.com/ja/wiki/LGBTQ%2B_Wiki
“Q”=「 Questioning 」「QUEER」とは?

自分の性別に疑問があるアナタはこちら

性別迷子になった当事者エピソード

ジェンダー・アイデンティティってイマイチよくわからないんだけど?



ジェンダー・アイデンティティは、日本語では「性自認」とか「性同一性」といわれてるけど、感覚的に誤解を招いたり、わかりずらい言葉なんだよね。



普段使わない言葉はわかりずらいよ。
結局どういうことなの?



心の性別と例えることもあるよ。
個人的な感覚は、生まれ持った身体を箱に例えるならば箱の中の魂の性別を自分がどう感じてるか。



なるほど。だから身体の性別と心の性別が一致しないっていうことがおきるのか!



そうだね。その一致しない人をトランスジェンダーというよ。
クエスチョニングは、自分のジェンダー・アイデンティティや、性的指向を模索中or決めたくないという人たちのことだよ!



そういう概念があるんだ!自分のジェンダー・アイデンティティなんて考えたこともなかった!



考えたこともない人は性自認と身体的な性別が一致してるって証拠なのかもしれないね。
スマホをみんなが持つようになって、自分の性自認と性的指向についてモヤモヤしている人が大勢いることがわかったし、誰でも簡単に調べて情報を得ることができるなんて羨ましい時代だよ!



自分の周りの人には、ちょっと聞きづらい内容だからこそネットで調べられるのは便利だよね!
クエスチョニングを深堀りするならこちら


LGBTQ+と「クィア」


クィアとは?
専門家によるクィアについての解説
COSMOPOLITAN
「クィア」という言葉は実際には何を意味するのでしょうか?専門家がその歴史を解説
クィアの2つの意味
①シス・ヘテロ以外の人々を包括するワード
「シスジェンダー」=性自認と身体的な性別が一致している人と、
「ヘテロセクシュアリティ」=異性を性的指向の対象とする多数派のこと。
シスヘテロに対して、LGBTQ+を包括したグループ全体にコミュニティとしての連帯感が生まれる言葉。
②一部でジェンダー多様性に
性的指向の多様性であるLGBは含まず、トランスジェンダーやノンバイナリーなどのジェンダー多様性に使われる。
自身の性自認を男女二元論に当てはめないという考えを持つ人のことをジェンダー・クィアとして使うこともあります。


「クィア」を気軽に使うべきでない理由
語源は偏見との戦いの中で生まれたから。
もともと「風変わりな」「奇妙な」という意味の言葉で、ゲイ男性やトランスジェンダーに投げかけられる「ヘンタイ」「オカマ」という侮辱表現でもありました。
「私達、クィアだけど。何か?」の精神
それを逆手に取って、当事者が性的マイノリティ全てを包括する言葉として抵抗運動(クィア・ムーブメント)や連帯の合言葉として自己肯定的に「クィア」を用いるようになりました。
クィアの歴史
1980年代のエイズ禍の時代、政府の無策によって何万人、何十万人ものゲイ・バイセクシュアル男性たちがなすすべもなく亡くなっていくなかで、レズビアンやトランスジェンダーも一緒になって立ち上がり、「ACT UP」のような直接的な抗議運動が米国や欧州で起こります。
引用 https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/glossary/ka/9.html
そうしたエイズ・アクティヴィズムから、クィア・アクティヴィズムが派生しました。黙っていては殺される(「沈黙は死」)、これまでのような穏健なやりかたではだめだ、性的マイノリティが一致団結し、声を上げ、闘っていかなければ。
そんなクィア・アクティヴィズムの合言葉は「We are here, We are queer. Get used to it.(私たちはここにいるし、私たちはクィアなのよ、それに慣れることね)」でした。
異性愛規範に無理に自分を合わせようとしたり隠したりするのではなく、異性愛者が理解できないようなセクシュアリティを生きているけどそれがどうした?と、ある意味、開き直り、ポジティブに表現していくスタンスです。
LGBTQ+になった理由


マイノリティの連帯感を強くするワード
クィアという言葉が使われた時と同じように、性的マイノリティはとても細分化しているので、マイノリティ全員で連帯をとり、取りこぼされる人がいないことが重要です。
ナゼ連帯をとるの?
マイノリティの人々は社会のマジョリティから長い年月虐げられてきました。
性的マイノリティであることが社会では不利に働くことが多いのが現状です。
同士が一つにまとまることで大きなチカラになるという意味合いが込められています。
性的マイノリティ同士でも全く異なる
ゲイやレズビアンはシスジェンダー(身体と性自認が一致している)ので、トランスジェンダーの人の気持ちを完全に理解することは難しいかもしれません。
他にも様々なマイノリティがいて、それぞれ異なるジェンダー・アイデンティティや性的指向を持つ人々がいます。
クィア(ジェンダー・クィア)とは?
混乱しやすいワード
●ジェンダーレス
●アジェンダー
(Aジェンダー、エイジェンダー)
ジェンダークィアの種類
●ニュートロワ
・・・ジェンダーが中立しているか、または存在していない方で、自らが第三の性であると考える
●アンドロジン
・・・一人の個人の中に割合は様々だが「男性と女性が共存」または「中性」の方
●バイジェンダー
・・・状況及び心理的な理由で1つのジェンダーから別のジェンダーに流動的に移行が行われる
●トライジェンダー
・・・バイジェンダーにひとつ別のジェンダーがプラスされた
●パンジェンダー
・・・自分の中に「全てのジェンダーを有している」
●ジェンダーフルイド
・・・1つのジェンダーからさまざまなジェンダーへ変化する
クィアではない人を表す用語とは?
異性愛者が自分達を一般的とした場合、自分達以外は性的少数者という言い方になるため、逆にLGBTQ+視点から見たそれ以外の人を表す言葉という意味。
ヘテロセクシャル
・・・異性愛者。対義語:同性愛者
シスジェンダー
・・・生まれ持った性別と性自認が一致している。対義語:トランスジェンダー
LGBTQ+を利用する “クィアベイティング” とは?
あの映画、あの有名人も?!
つまり、LGBTQを表現の中に利用することで、消費者を「釣る」行為を指しているのです。
映画シャーロック、ネトフリ配信ののウェンズデー、アリアナ・グランデ、ハリー・スタイルズ、ビリー・アイリッシュ、などの有名人、日本のアニメの一部の百合表現などがクィアベイディングではないか?と疑問視されている件。
こんな考え方もある
i-D ハリー・スタイルズへのクィアベイティング批判をやめるべき理由
Q+まとめ
最後までお読みくださりありがとうございます!
最後に要点をまとめておきます!
Q+はLGBT以外にも存在する数えきれない多くのマイノリティの人々を包括するためにLGBTQ+になった!
Q+はクエスチョニングとクィア2つの意味がある!
クエスチョニングはジェンダー・アイデンティティに迷っている人や決めたくないとする人のこと。
クィアの言葉の起源は侮辱の言葉だった。
エイズ流行の背景にLGBT一眼となって抗議運動をしたことをきっかけに自分たちを皮肉った言葉を逆手にとってポジティブな意味として同士を包括する言葉として使うようになったのがはじまり!
ジェンダー・アイデンティティは持って生まれた性別とは違う概念で認識する自分の性別。