2023年10月12日 に「性適合手術を受けなくても戸籍上の性別変更」することを認められたニュースはご存知でしょうか?
ニュースの重要な部分
今回のこの判断はあくまでもこの鈴木源さんの件についての判断となります。
今現在、これからの戸籍上の性別変更に手術が必要じゃなくなるわけではありません。
戸籍上の性別を変更するには生殖能力をなくす手術を受ける必要があるとする法律の規定が憲法に違反するかが問われた申し立てで、
NHK NEWS https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231012/k10014223241000.html
静岡家庭裁判所浜松支部は、規定は憲法に違反して無効だとする判断を示し、手術を受けていなくても戸籍上の性別を変更することを認めました。
誰が申し立てをした?
より詳しくニュースを知りたい!
性別変更の「手術要件」は憲法違反、家裁支部が初判断 トランスジェンダー当事者は「率直にうれしい」
東京新聞 2023年10月12日 18時49分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/283309?rct=national
トイレ・温泉どうなっちゃうの?
先日のLGBT理解増進法でもかなり混乱を招いたこの問題。
今後もし日本も海外のように性適合手術をしなくても性別変更ができるようになると戸籍の性別と生物学的な身体のつくりの性が合わなくなることが懸念されます。
海外では日本のような裸になる浴場文化がなく、海外の温泉(スパ)では水着着用での利用になるので日本ほど混乱を招く問題になりませんが、更衣室の使用を巡ってのトラブルはあるようです。
性自認をいつわる悪意のある男性が女性に性別変更してしまうのではないか?
このような問題は度々取り上げられますが、トランスジェンダーではない立場の人が悪意を持ってトランスジェンダーを偽ることが問題なので、このようなことが起きないよう並行して策をねる必要があります。
性別変更するにはどうしたらいい?
【性別変更の要件】6つの条件をすべて満たしていること
- 二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
- 18歳以上であること
- 現に婚姻をしていないこと
- 現に未成年の子がいないこと
- 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
- 他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること
性適合手術することの様々な負担とは?
この問題は、法律や、専門家の話が一番正しくわかりやすいのでオススメの動画を共有します。
【性別適合手術】トランス女性の思いは?性別変更にマスト?
LGBT運動に欠けた視点は?最高裁の判断は?代理人弁護士に聞く
【トランスジェンダーの権利】日本が遅れているだけなの?
LGBTQや多様性の問題を考える時、日本は遅れている!と思いませんか?
アメリカで「反トランス法案」LGBTQを支持しない州が増えている
私自身も日本は遅れてるから世界基準に追いついて欲しいと願っていた一人でした。
ですが、今年に入り、選挙絡みでアメリカでトランスジェンダーへの風当たりが強くなっているということを知り驚きました。
ざっくり概要がわかる日本の情報
「ジェンダーレストイレ」も政治の火種に…なぜアメリカで「LGBTQを支持しない」州が続々と増えているのか
次期大統領選の争点になりつつある
PRESIDENT ONLINE https://president.jp/articles/-/70242?page=1
この件を考慮するならば、日本のLGBT法案からなり修正され、権利や差別を無くす方向から理解増進するだけの法律になったのもアメリカのこの現状があってのことだったのかとも思えませんか?
アメリカの宗教観【キリスト教】との関係性
人の罪の意識は宗教と大きく関わっています。
多くの神は、”教え”に背く行為は”罪”とみなされ罰せられます。
日本は無宗教国家と言われるほど、強く信仰している宗教を持たない人が多く存在します。
そのため、「罪の意識」というものは「法律」と”親や社会概念からくる良識”を基準に考える方法しかありません。
性転換は「神の計画に反している」のか?
アメリカは多様性の国ですが、”キリスト教”という宗教が大きく関わっている国でもあり、無宗教国家と言われる日本と大きく異なる点はここの点も大きいのではないでしょうか?
より詳しく知りたい人向けアメリカの情報
【トランスジェンダーの権利に反対する共和党の組織的な全国キャンペーンについて説明】
共和党は2024年に向けて州レベルで反トランス法案を大量に提出している。
Vox https://www.vox.com/politics/23631262/trans-bills-republican-state-legislatures
アメリカでのトランスジェンダーの権利をめぐる対立
画期的でわかりやすい!
アメリカの週ごとのLGBTQ+の取り組みがわかるMAP
https://www.lgbtmap.org/equality-maps
今後このように要件を満たさなくても性別変更できる事例が増える?
現在も【性別変更の要件】にあてはまらないトランスジェンダー女性の起こしている裁判があり、今後の動向がきになります。
今回の裁判所の判決は戸籍上の性別変更に関する要件を満たせないで苦しむ人へ向けた光の兆しのようにも感じます。
ですが、LGBTQへの取り組みが進んでいる海外の様子を見てみると、多様性のある社会になることでの不安や新しい問題に直面することもあります。
今後、日本にも起こり得る問題として海外の情報をわかりやすくまとめたいと思います。
簡単なトピックをいくつかリンクしていますので興味がある方はそちらをどうぞ。
まとめ
最後までよんでくださりありがとうございました!
急遽入った速報で最初に思ったのはやはり簡単に性別変更できるようになってしまうの?ということ。
トランスジェンダーの人の権利が尊厳されることは良いことだ思うのに、以前のトイレ、風呂問題は身体的特性と、戸籍の性別で線を引いていたけれどどうなるのか?また、悪用する人が出たらどうしたらいいのか?という不安がないとは言えません。
でも、多様性のある社会というのはこういうことなのではないかとも思うわけです。
色々な人がいて、それぞれに言い分がある。互いに100%理解することはできないし、
みんなのベストを実現することは不可能だけど、
どうすれば全員にとってベターになるのかをみんなで考え続けることしかできないのかもしれません。
LGBTQへの取り組みが進んでいるアメリカで今何が起きているのかもまた別途伝えていけたらと思います。
個人的に気になっているアメリカのトランスジェンダーを取り巻く情勢など
最新の集計によると、少なくとも20の州が幼稚園から高校までまたは大学レベルでトランスジェンダー選手のスポーツ参加を禁止または制限している。
https://www.pbs.org/newshour/nation/wave-of-anti-transgender-bills-in-republican-led-states-divides-u-s-faith-leaders
そして、少なくとも18の州が、思春期ブロッカー、ホルモン療法、未成年者向けの手術など、性別を肯定する医療を禁止する法律や政策を採用しており、そのなかには裁判所によって阻止されているものも含まれている。
記事の全文
【共和党主導の州での反トランスジェンダー法案の波で米国の宗教指導者が分裂】
PBSO NEWS OUR 2023 年 5 月 12 日午後 2:59 EDT
https://www.pbs.org/newshour/nation/wave-of-anti-transgender-bills-in-republican-led-states-divides-u-s-faith-leaders
BBCが切り込む!
アイラ・ブライソン: トランスジェンダー囚人の争いとは何ですか?
BBC https://www.bbc.com/news/uk-scotland-63823420