New Jeans「Ditto」ミン・ヒジンが伝えたかったこととは? ”ファンとアイドルの関係性”をエモーショナルに描くシン・ウソク監督に注目!

ミンヒジン、Ditto考察。new jeans.カセットテープ。コンセプト。
https://note.com

New Jeans「Ditto」のホラー的な要素も感じる、とても謎めいたMVとして話題を集めていましたね!
この記事ではそのMVを制作した側に注目します!
「Ditto」のMVにハマった!という方に教えたい深掘り情報をまとめましたので
さっそくチェックしてみてくださいね!

この記事でわかること

New Jeans「Ditto」のMVはどんなテーマを元につくられたのか?
なぜ、side Aとside Bができたのか?
MV制作をしたシン・ウソク監督はスゴイ人らしい?
「Ditto」のコンセプトはカセットテープなのはナゼ?

目次

「Ditto」のテーマ

「鹿」と「ヒス」の関係性

このMV制作にあたり、ミン・ヒジン代表は「ファン」と「アイドルの関係性」、”彼らの水平的な関係”について話したそうです。

水平的な関係性というのはつまり、二本の線がどんなに近づいても交差することは無い。ファンがアイドルを身近な友達のように感じても相容れない関係性であること。

またside Aとside B共に出てきた鹿のシーンは、ミン・ヒジン代表の中に’雪原に一人で立っている鹿’ というイメージがあったようです。

鹿(アイドル)とヒス(ファン)が見つめ合うというシーンはこのMVを通して一番伝えたかったテーマなのだと思います。

MV制作 シン・ウソク監督 インタビュー

シン・ウソク監督

イルカ誘拐団という広告制作の会社を設立。
2016年 “アン・ジョンファンのパワームービー(キャノンの広告)で有名になる。
自身のユーモアと世界観で、様々な広告で話題になり広告分野では多くの賞を獲得。

黒い動物がメディアで攻撃的だと忌み嫌われ扱われる傾向があります。
黒い犬の里親受け入れがうまくいかないという問題に対して、その認識を変えようというキャンペーン才能寄付として参加し広告動画でカンヌ海外短編映画祭賞を受けた。

才能寄付:
自分の持っている才能や技術を無償で他の人や社会の公益のために役立てること。

画像元 https://note.com/emmayellow/n/n82d86188291e

今回のMVについてのインタビュー

関係というものは終わりが訪れるものです。

アイドルとファンの関係も同じで、結局は終わりとして帰結される事実とその過程の意味、そしてお互いの存在について話してみたかったです。

実は観客がどう受け入れるのか心配もあったのですが、今はアイドルファンダム文化も現実的な話を楽しむほど成熟したんだと感じられるようになればいいと思いました。

むしろ「私たちはいつまでも永遠だよ」と話すことがファンを騙す態度ではないかと思っていました。

それで、その終わりについて話すことになりました。


https://note.com/emmayellow/n/nb8f516afb1d5

シン・ウソク監督の情報はまだあまり日本語の記事があまりなく、調べるにあたりemmaさんのブログから情報を引用、解釈させていただきましたのでシン・ウソク監督監督に興味を持たれた方は引用元も御覧くださいね。

検索したら俳優さんのような見た目の方で驚いちゃいました!

「広告自体がコンテンツ化されるべきで、そうすることによって人々に共感を与えられることができるものであるべきだ」と考えているシン・ウソク監督の手掛けるMVを観るとエモーショナルな気持ちになるのがなぜなのかがわかった気がしますね。

カンヌ海外短編映画祭賞を受賞した広告動画もぜひチェック!
 Blackdog Syndrome

「Ditto」のMVのコンセプトは”カセットテープ”?!

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カセットテープAside,Bside.

今までのK-popとは違う魅力

一度聞いただけで耳に残るビートと浮遊感のあるイントロ。
抜け感と、どこかノスタルジックな曲調は今の空気感にとてもリンクしています。

初めてNew Jeansの楽曲を聴いた時に感じたのは韓国語パートが来るまでk-popだと気づきませんでした。
これは勿論私だけが感じたことではなく、プロデューサーであるミン・ヒジン自らも語って居た内容なので、
私一人の思い過ごしではないのは確かです。

今までのk-popぽさとは違う切り口なのはが曲の雰囲気だけでも伝わってきます。
K−popぽさよりも、より洋楽の要素が強く感じられるので一瞬洋楽なのかと思ってしまいます。

一昔前のビデオカメラや、日本でも流行っていたテレビとビデオが合体した当時人気だった最新家電の”テレビデオ”、ガラケーなど、なぜか懐かしい少しだけ昔の懐かしい家電が登場します。

カセットテープは出てこない?!


このMVは両面を再生できるカセットテープをコンセプトにしていて
side Aとside Bの2編成の構成でストーリーがつくられているということでしたが、
MVの中で出てくるカセットはビデオテープだけなんです。

気になる矛盾点

  • あのビデオカメラで撮影した動画はテレビデオに入れて再生するビデオテープに直接録画はできない。
  • 今回のテーマのカセットテープはMVの中には出てこない。
  • カセットテープはA面、B面あり、両面聞けたりループ再生できるが、ビデオテープは片面再生のみ。

けっこうありました汗


カセットテープになった経緯


ちなみにMV制作をしたシン・ウソク監督はside Aとside Bが出来た経緯について、
最初は1編で作るつもりだったようですが、
シナリオを書き終えてみたら“希望編””絶望編”と大きく2つのブロックに別れたそうです。

なるほど!
1つのテーマが2つ異なる側面を持つ内容になったということが
ちょうどカセットテープのA面、B面とリンクするということのようです!
どちらが、希望編で、どちらが絶望編かはおわかりでしょうか?!

90年代ブーム到来?!

ちなみにこのMVの時代設定が90年代なのかわかりませんが、
登場する家電は80年代を印象づけるものばかり登場します。

さすがに家庭用ビデオカメラを生徒が普段から持ち歩いて
学校で撮影するということは80年代だとしてもありえませんけど笑

つまり、スマホ感覚でビデオカメラをまわしているわけです。
ビデオカメラ=スマホ
そう考えるとしっくり来ますね。

現代のようでいてどこか懐かしい要素がある。
学校に鹿が現れたり、皆とワイワイしてるかと思うと一人ぼっちだったり、そんな違和感の連続からくるインパクトに目が話せずにストーリーにどんどんハマっていきます。

少し古くて、ダサさくて、懐かしい。
忘れかけてたけど、
頑張れば、ホコリをかぶって家のどこかにありそうな物たち。
そこに誰もがエモさを感じるのかもしれません。

そう言えば、物語の中の主人公も思い出の箱の中から
ホコリの被ったビデオテープを取り出してホコリをはたいていましたね!

まとめ

総括プロデューサーは「ミン・ヒジン」CEO

New Jeansの総括プロデューサーでもある「ミン・ヒジン」代表
つまりプロデューサーでもあり、CEOでもあります。

音楽業界のプロデューサーというと男性を想像しがちで
なんだかんだここでも男社会なのかなと思ってしまいますが、
ミン・ヒジンCEOは私と同じX世代。つまり40代の女性!

日本以上に女性が管理職に就けないといわれていた韓国ですが、
ここ数年で女性政治家も、女性管理職も日本は抜かされてしまいました。

自身の青春時代の音楽のエッセンスやファッション感覚を”今”に落としこんだ作品は、
これまでのK-popはこうあるべき。
という古い概念を打ち破った勇気ある作品でもあるわけです!

あなたはミン・ヒジン作品刺さりましたか?!

最後までお読み頂きありがとうございました

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